セクハラを受けた時の対応策

介護職に就いている方の中には、利用者、またはその家族からハラスメントを受けたことがあるという方がいます。その内の約4割がセクハラ被害にあったとされており、介護業界でも問題視されている案件の一つでもあります。その被害内容は不必要に体を触る、性的な言葉を発する、体をジロジロと見る、などが多く、相手が利用者であるため職員も注意をすることに躊躇したり、認知症の症状ではないかと報告をしないことも多いです。ですが、割合からは認知症の利用者がセクハラ行為をするという確率は低く、多くは状況や正邪の判断ができる利用者ですので、泣き寝入りをする必要はありません。

対応策としては、利用者と同性の職員が介護を担当する、または職員2人で介護をする、というものがあります。ですが、これは介護職員の約9割は女性、そして介護業界は人手不足という実情を考えると難しいといわれています。他には上司や先輩、職員仲間に相談をする、利用者の家族と相談、話し合いをする、それでも解決しない場合は行政に相談をするという対応策もあります。また、介護業界で悪質な利用者の情報を共有するという方法もあり、場合によっては利用者の介護サービスを停止することもできます。

なお、利用者の中にはストレスがセクハラ行為をする要因となっていることがあります。利用者のストレスを軽減すると、セクハラ行為が減ったというケースも見られますので、応用してみるのも一つの方法です。